プレスリリース

WILLER がニューノーマルに対応した自動運転サービス実証実験を開始 ~コロナ禍でも安心して外出できるサービスにより、地域全体の健康増進と経済活性化を目指します~

2021年02月05日

プレスリリース

WILLER株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:村瀨茂高、以下「WILLER」)とST Engineering Ltd(本社:シンガポール、以下「ST Engineering」)は、京都府(知事:西脇隆俊)と精華町(所在地:京都府相楽郡、町長:杉浦正省)の協力のもと、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構(所在地:京都府相楽郡精華町、理事長:堀場厚)が推進するK-PEP(※¹)を活用し、関西文化学術研究都市(愛称:けいはんな学研都市)の公道において、11月9日(月)から20日(金)までの土日を除く10日間、自動運転の実証実験を実施します。

本実証実験では、けいはんなオープンイノベーションセンター(以下「KICK」)を始点および終点として、精華台1~5丁目の住宅地とけいはんな記念公園をまわり、日本におけるNAVYA ARMAによる実証実験において最長距離となる約4.8キロを走行します。
WILLERが全体の統括管理、実証内容の企画およびオペレーションを行い、ST Engineeringが自動運転の技術設計やナレッジの共有、BOLDLY株式会社がセーフティオペレーターのトレーニング、3Dマッピング、およびルート設定等の技術提供、地元交通事業者である奈良交通株式会社と安全に係る検証を行っています。

これまでWILLERとST Engineeringは、2019年10月よりシンガポールの大型植物園「Gardens by the Bay」にて商業化運行を開始しており、日本においては同年12月に福岡モーターショーにて「マリノアシティ福岡」の敷地内での走行を、また2020年8月からは公道に近い環境の整った「KICK」の敷地内でのセーフティオペレーター(※²)の運行トレーニングの実施を経て、今回初めて公道での実証実験を実施します。

今後もWILLERは、日本をはじめアジア・ASEAN で起きているさまざまな社会課題を、日本および世界のスタートアップ企業とともにオープンイノベーションで創造するMaaSにより、解決していくことを目指します。

※¹ 関西文化学術研究都市推進機構は、日本初の企業乗合型、住民参加型の「けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム(K-PEP)」 を提供し、自動運転等の新技術や新たな交通システムの確立を支援しています。
※² セーフティオペレーターは、公式トレーニングを受講しライセンスを取得しています。

■使用するNAVYA ARMA(ナビヤアルマ)の概要
[メーカー] NAVYA SAS
[車両名称] ARMA
[基本情報]  完全電気自動車。自動運転モード/手動運転モードでの走行が可能
[車体寸法] 全長:4755mm/全幅:2100mm/全高:2640mm
[位置把握] RTK GNSS測位、LiDAR測位、オドメトリ
[最高速度] 19km/h  ※今回の実証実験では安全のため最大速度15km/hで走行します。
[最大斜度]  12%
[定  員]  14名(着席7名、立席5名、セーフティオペレーター1名、補助員席1名)
[航続時間]  9時間(エアコン利用時4時間)
[航続距離] 約80km(エアコン利用時約40km)  ※バッテリー残量20% まで航続走行可能として算出しています。

■運行ルート
KICKを始点終点とし、左折のみで運行するルートです。

■車両の安全性について
・前方約3m以内に障害物を検知した場合は、自動で緊急停止します。
・常にセーフティオペレーターが監視し、危険を察知すればスムーズに手動運転モードに切り替えて走行を続行します。
・緊急時、車内外のドアリリースレバーでドアの開錠が手動で可能、緊急脱出ハンマーで窓ガラスを割って脱出可能です。

■車両詳細スペック

■ST Engineeringとは
ST Engineeringは、航空、電子工学、陸上防衛及び海上分野を専門とするエンジニアリングサービスを提供するグローバル企業です。自動運転バスの領域における多くの実績を持つ企業として、さらに革新的な取組と新たなサービスを開発します。
また、シンガポールのSentosaにて、2019年8月26日〜11月15日に実用化に向けた実証実験を実施しており、ST Engineeringが自動運転システムを開発したミニバス(23人乗り)2台および NAVYA ARMA2台の計4台で公道と私道を旅客を乗せて運行した実績があります。

所在地:シンガポール
設立:1967 年
サイト:https://www.stengg.com/